御茶会にはティーカップを « 全也 »

８／１０　１５：００　承認開始 　　　　　 « 女王様の御通りだ！ » 昔〃 、心優しい女王様が居ましたとさ。民の要望にはちゃんと答え、民の尊敬する人はほとんどが女王様と答えました。 その女王様は完璧でした。容姿は整っており、頭も良い。性格はこの世の誰よりも優しくて、運動神経もいい。全てにおいて完璧だったそうな。 « 孤高の騎士が御通りだよ！ » その女王様は、心が優しすぎた為に或る意味極小数の民から反感を買っていました。なぜ反感を買われたのかは誰にもわかりませんでした。だって、この世で一番有名な人は誰？と聞かれれば誰でも女王様と答えたからです。だから反感を買った理由は誰にも分からなかったそうです。 « 落魄れた正義を全うせよ！ » ある日、民の殆どから慕われていた女王様は姿を消しました。民は、慕っていたはずなのにいつの間にか自分の負の感情の矛先を女王様へと向けて自分は悪くないとでも言うように女王様に全てを投げ渡しました。女王様は優しかった。だから引き受けてしまったのです。民からの負の感情を向けられることを。 « 壊れた悪を消し去って！ » 引き受けてしまった女王様は、次第に元気を無くしていきました。心は罅割れて感情という感情は見えなくなって、表情は無という言葉が一番合っていると言えました。でも、女王様の心の中にはただ一つだけ残っているものが有りました。それは、民をどう平和に守るか。女王様はやはり優しすぎたのです。‪自分が民になんと言われようと守り抜くという自己犠牲精神。だから、その一身に打開策を考えていました。 〈　全てが揃って狂ったこの世界　〉 女王様はついに打開策を見つけました。それは、自分と変わってこの世を統率してくれる者を作り出せば良いという事。考えついた女王様は早速行動に移しました。この世を統治する為に四人創り出し、各一人ずつ分野に分かれて統率し始めました。しかし数十年、数百年と経った頃には四人の統率者は二つの陣営に分かれてしまい、互いに対立を始めました。一人は重政をしき、一人は孤独に戦って、一人は罪に溺れて、一人は混沌を導き始めました。 この世は狂い始めて数百年。 «貴方はどう生きていきますか？» 🗝️｜『 冷めた御茶会 』 #全也　#炉留必須　#ロル必須　#一部秘匿有