人妖大河物語｢ 江戸 」和風ファンタジー

討魔頭「 源頼光 ｣から始まる妖狩りの系譜。室町時代、酒呑童子が妖を率いて京の町を恐怖に陥れた。

「 優れた力を持つ我々妖こそが、この国を支配するのに相応しいのだ！｣

酒呑童子は自分達こそがこの世界の支配者だと主張したが、陰陽師･安倍晴明と源頼光の手によって討たれた。そして、代々と妖狩りの系譜は続き、妖怪は淘汰され消えていった。

時は戦国時代、数多の大名が力を示さんと争いを繰り返す群雄割拠の時。人の怨念と死の怨嗟によって妖は再び生まれ人間に牙を剥く。そんな中、尾張の村に一人の歩き巫女がやって来た。妖怪と人の血を継ぐ半妖の巫女は、二刀を持って妖を狩り尾張の人々を守った。織田信長、徳川家康と共に妖と人の業に触れ、巫女は姿を消した。

1716年。徳川家が天下統一を果たし、平和が訪れた。江戸の町は活気に満ち溢れていた。そんな中、100年の時を超えて、再び妖が目覚める。日ノ本各地で妖怪が暴れ、江戸にその手が魔の手が迫る中。八代将軍徳川吉宗は家臣に命令を下した。

「 我が徳川家が発展した裏には、妖を狩る二刀の巫女が存在したおかげ。なれば、我々が必要とするのは妖を狩る精鋭！妖に対抗する猛者達を集めよ！｣

そして徳川家は妖から日ノ本の民を守るため組織を作った。

【 討魔仁王衆 】

の結成である。後に名を変え、未来では「 新撰組 ｣と名を変え未来に語り継がれる組織だ。

妖も黙ってはいない。我々こそが、この国の支配者だ。酒呑童子の意思を引き継ぎ、我々こそがこの日ノ本を支配する。

【 天鬼団 】

天の鬼、酒呑童子の意思を引き継いだ妖達の集団。今、日ノ本で人と妖がぶつかり合う。刀を持って、術を持って……人か、妖か……

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